合気護身術道場通信

合気護身術道場通信

合気護身術 稽古日誌『内回し抜け』

2012/02/01

今回は基本動作「回し抜け」から相手を制するまでを、皆さんと稽古しました。
相手に袖を取られた時の対処法です。どの技にも共通しますが、相手に掴まれている箇所にとらわれ過ぎていると、技が上手く掛からない事があります。
相手の身体全体のバランスと自分の重心を意識しながら、技を仕掛ける事がコツだと思いますね。
この「回し抜け」は手の遠心運動も大事なポイントではありますが、今回参加の皆さまはいずれも空手の猛者の方々ですので、難なく技を仕掛けておられました。修練で培われていらっしゃる空手の受けの動作がとても活用されていました。その後、空手のスタンスに沿った「回し抜け」なども、皆さんでアレンジしながら稽古しました。毎度ながら、有意義な稽古となりました。

内回し抜け


(1)相手に袖(自分のひじの部分)を取られると同時に、持たれた手を身体の正面で内転させます。
手を回すときに自分の脇が空き過ぎないように注意。

(2)内転した手を自分の帯の結び目まで持っていくのが次の動作ですが、この際に自分の手のひらを地面に向けてしっかり返すのがポイントですね。
この動きが、相手の体をより崩す事につながります。


(3)前記の動作で相手の体は崩れているので、掴まれていない手も用いながら、「抑え」の体勢を整えて、一旦 終了。
この体勢で一番重要なのは、丸印の箇所です。
相手の流れを切るのではなく、掛かるインパクトを感じながら均衡を保つ事で、あらゆる技につなげる事が可能になります。
単に護身術であれば、掴んでいる相手の手を振り切るだけでもよいかと思います。
小さい子供でもある程度 習得が可能です。
ただ、相手との間で発生する「流れ」を重視するのであれば、丸印の点も意識していく必要があると思います!

(24.1.31)

(事務局・菊)