上地流空手

上地流空手とは

上地流空手とは

上地完文が約100年前に中国福建省で学んだ拳法を元に創始された空手流派。沖縄では三大流派の一つに数えられ、隆盛を誇っている。近代中国拳法の技法をそのまま伝えている点と、打撃によって全身を激しく鍛えるところに特徴がある。

上地流の特徴

上地流の基本をなす形は「三戦(サンチン)」である、この形は単純に見えるが、立ち方、構え方、進み方などその動きは、上地流の特徴とする武道空手の術技を修得する上で、もっとも重要である。
三戦を反復練習する事により、心と技と体が同時に練られ、心技体の基礎を司る呼吸法が、同時に修練される。
三戦を繰り返すことにより精神力も強まり、耐えうる力、打たれ強い体、攻撃技、守備技、瞬発力、を高めることが出来る。

稽古の特徴として上げられるのが小手鍛えである、互いに激しく小手を叩き合って鍛え攻撃力、防御力を強化する。

上地流の攻撃技の特徴として、指先、足先を使った技が多見られるが本来、上地流の打撃技に、正拳はなかったので、貫手や拇指拳を使うことが多く、蹴り技においても足の指先を固めて蹴る、足先蹴りを特徴としている。

上地流の拳質は、龍、虎、鶴、の拳で特性はこの3種の動物の攻防の原理を、体系化したというところにある。

(2009年8月29日更新)